Eishinofficial

『メビウス症候群』という難病と闘う1人の大学生の何気ない日常ブログ

あともう少し

お疲れ様です!


辺りはもう冬らしい寒さになってきましたね。

肌寒いです。


さて!


遂に明日は弟が全国大会県予選準決勝です。


毎年恒例、ベスト4まで上り詰めました。

残りはあと2回。


去年は見事、チームとして数年ぶりの県制覇を果たしました。

この優勝旗は今年も自分達のものにしようと、今日まで頑張ってきました。


見事、2連覇なるか!


そんな弟はチームのキャプテンです。


かつて、弟が率いるチームは自分達が小学の時から強豪チームとして有名でした。

その時は自分の友人達が率いていたチームでして、県下では常にトップでした。

九州大会や全国大会にも度々出場していました。


そんな強豪チームですが、自分の友人達が卒団して以降から異例の衰退が進行していきました。


その友人達を引き継ぐような力を持つ後輩がいなかったそうです。


そこから、結果は低迷。

いつからか、あれだけ地元で恐れられていたチームが存在感すら失っていました。


そんな失望ムードが起きていた中、その世代を知る後輩も遂にいなくなりました。


いや、1人のみとなりました。



それは、あの時彼等の晴れ舞台を常に生で見ていたという当時の サッカー幼児。


この一人の男の子に全てを託される事になりました。


レジェンドムードを巻き起こしたあの時から5年……


弟は、あの時のチームを蘇らせようと多くの仲間達に伝授していました。


本人曰く、あの時に活躍していたメンバーに直接聞いたそうです。


それに習い、一人一人に伝授しました。



そして、あの時生で見ていたプレイシーンの記憶を思い出しながら対策を練りました。



彼の目標は、「あの時の先輩方を超える事」でした。


そこから迎えた夏季の全国大会県予選。


全てがキャプテンである弟に委ねられました。

あれから初戦や2回戦で敗退していたそうです。


ですが、彼が率いてからのチームはなぜか風が変わっていました。


なんと大差となる点数を続けて、ベスト8まで進出。


そして準々決勝でも圧勝。



あの時の疾風が帰ってきたのです。



準決勝で敗退となってしまいますが、それでもお互いに点を取り続け、再試合にまでなりました。



「あの時の彼等を見てるようだ。」

そう周りは呟いたそうです。

次の九州大会県予選でも圧勝の嵐。


遂には決勝に上り詰めました。


その相手となるのが、あの時からの衰退以降

完全の1強を築いていたかつての強敵でした。


こうして闘うのはあの時からの5年ぶりでした。

そしていざ対戦。

すると、開始から2分で先制点を入れ、そこから大差となる点数を取りまさかの圧勝。

このチームが負けたのは、5年ぶり


つまりあの時以来

弟のチームが衰退して以降は再び出場権を独占していたそうです。


そんな1強体制を5年ぶりに崩壊させました。


相手のコーチ陣が「またまた恐ろしいチームが帰ってきやがったぞ!!」と言わんばかりの恐ろしい大逆転を遂げました。


それから九州大会でも地元では数十年ぶりとなる準優勝。


かつての常連チームが頭を下げに来たぐらいの偉業を成し遂げました。


次の冬季全国大会県予選でも決勝まで上り詰め、同じチームと対戦。


そして再び、圧勝で終えました。


遂には全国大会の出場権までも奪い取りました。


九州大会準優勝から再び、地元で恐れられる強豪チームに戻る事に成功しました。


そして毎回の大会で、全て県下トップ!


毎回決勝ではその相手チームを戦うそうなんですが、かつて1強だった相手がもう1歩も手を出せない状況となりました



ある日の大会でかつてあの時のレジェンドメンバーだった一人の先輩が見に来たそうなんですが、彼等のプレーにハッと大きく驚いたそうです。


思わず、「あの時より強い……」と言ったそうなんです。



だが、弟が目指してたのは力ではなく結果を超える事。


その時点では、まだ超えていませんでした。


あの時のレジェンドメンバーは、全国大会県予選で2連覇を果たしていたそうなんです。


弟はそこに引っかかっていました。


そして迎えた今年の冬季全国大会県予選。

残念ながら、夏季はコロナ禍により中止。


チャンスは1度きりとなりました。


そして、先月末に初戦が行われ、相変わらずの圧勝。


2回戦も圧勝。

3回戦も圧勝。

準々決勝も彼のコーナーからのロングシュートを連発し、圧勝。


そして運命の準決勝


今日、事前練習を終えたという弟。


そんなキャプテンである弟がミーティングでみんなに言ったという言葉が「『 this is we!!』、俺らの群雄を忘れるな!!」でした。


群雄とは



そう



あの時の先輩方の事である。



彼が追い求めてきた6年間



それは、この言葉に全て込められていました。



無名となり、悔しい思いを何度もした低中学年時代。


それでも、常に彼はあの時の輝きを忘れる事はありませんでした。


ー「あの時の先輩方のように、俺達も強くなるんだ」ー



あの時、生で見た先輩方のかっこいいプレー。


あのシーンをもう一度……自分達で再現しようとここまで来たのです。

もう二度とあの思いはしたくない……




もう二度とバカにされてたくはない…

そして、もう二度と後輩を苦しめたくはない……




かつて、地元屈指の強豪チームである。



それを再び証明するのです。


そんな中、強豪チームに築き戻した弟がある日にこんな事を言っていました。


「俺は『 チーム』というのは、1人だけがリーダーじゃないと思う。『チーム』というのは、みんながリーダーとなって初めて成り立つ。それが真の『チームワーク』というもの。それに、周りは勘違いして俺に感謝して来る。だがそれは違う、あのチームは一人一全員のカリスマで強くなったんだ。それを忘れるな。」と。



いざ、準決勝。


これまで通りに圧勝なるか!



結果を楽しみにしたいと思います。



ちなみに、先日行われた弟の運動会の動画を見せて頂きました。

毎年、弟のクラスはリレーで1位なんです。

あの時のように。


自分は足が遅くて、小中学校の学級対抗リレーはいつもトップから最下位に追い抜かれて戻ってきてました。



それをバトンを渡した後の方が一気にトップに追い上げてゴールしていました。


その方はいつも同じ方でした。

そんな弟でもそうでした。


前の足が遅い子から弟が最下位からトップに追いあげる逆の立場でした。


今回もそれを見て、感動させられました。


ある意味の恩送りなんですかね。


6年間、それで勝ってまして、本当に凄かったです。


それもあの時に見てたから、なんですかね。



今日も一日お疲れ様でした!!